「音で遊ぼう」コンテンツのきっかけ。

2022年1月17日

「ダビング」
映画の世界では映像に音をつけていく作業をそう呼んでいました。
アニメーションの世界では、最初は当然音は一切なくて、セリフを録って、効果音をつけて、演出のための音楽も貼り付けたりして、一本の作品が完成します。
実際にはアメリカなどでは最初にセリフを録って、それに映像の方を合わせて作る、なんていう手法もありますが、おそらく日本ではテレビなどで時々見かける様子だと映像が先のつくりなのだと思います。

30年ほど前、縁あってそんな仕事をさせていただいていたのですが、その影響か今でもアニメを見ると「口があってない!」とか感じることがあります。
その時代ではフィルムの形をした録音テープをフィルムと合わせて前後させて本当にハサミとスプライシングテープというものでセリフのタイミングを調整していた(その作業を「ころがし」という)のですが、今では自宅のパソコンでそれを真似た作業が誰でも簡単にできてしまいます。

もちろん、プロの現場ではクオリティや作業効率を突き詰めた機材で実施されているのでしょうが、遊びでやる分には本当、手元の機材でも十分遊べます。

そんな遊びを30年を経て楽しんでみようかな、と。