「猫に小判」の由来
僕がまだ20代の頃。
働いていた会社の前の道路で毛くずみたいなものを見つけたのですが、それはよく見ると目もまだ開いていない、小さな小さな子猫でした。
車通りが多くない道とはいえ、轢かれたら可哀想なのでその子をとりあえず抱き上げ、いや、実際にはつまみあげて、安全なところに移動してやりました。
そしてすぐに母猫がそばにいるのではないかとあたりを探してみるも、それらしい猫もおらず、さてどうしようと言う状況。
手で握りきれるほど小さいその子猫、結局僕は連れ帰る事を選びました。
とりあえず牛乳を与えていたのですが日に日に弱っていき、近所の動物病院に数日入院するも、残念ながら死んでしまいました。
病院の先生から、母猫の母乳には免疫力をつける要素がある事、牛乳では子猫は成長できない事、そして産んだ子猫を弱い子供と判断した場合に親猫が捨てて行く事もあるなど、色々と教わったそれらは知らない事ばかりでした。
変な責任感で連れて帰り、自分の知識が乏しい事で結局死なせてしまった後悔。もう猫なんか拾うもんか!と心に誓った数日後、また同じ場所で子猫を見つけてしまいました。
見て見ぬ振りもできず、今度は保護目的ですぐに動物病院に連れて行き、注射してもらったり子猫用ミルクもらったり。
みるみる毛並みも良くなり、元気に遊ぶように育って行ったのですが、当然情が湧いてしまいます。結局この子猫を僕は飼うことにしました。
そして、親から捨てられたり、免疫も譲り受けなかった可哀想な子猫なので、せめて名前だけでも勿体無いくらいにいい名前を!と言う想いから「こばん」と名付けました。
そう、「猫に小判」。
色々あってもうこばんは居ないのですが、なんとなくその響きだけが僕に残り、いまだに何か登録の時のアカウントなどにkobanを使っているというわけです。
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